| 和歌山市
染色整理業や化学工業が多い和歌山市では、その排出水について着色度・濁り・温度・残留塩素を測定して規制する、全国唯一の方法で公共用水域の浄化を図っている。例えば色については、排出水を蒸留水で薄め、基準となる蒸留水と比較して、色が判別できなくなるまでに要した蒸留水の希釈倍数をもとに数値を算出する。この方法の長所は検査結果が簡単な手順で得られ、種々の色素に対応でき、色の濃さを数値化して表現できること。平成6年度から本格的に条例が施行された結果、市内を流れる河川の色が良くなり、魚類が戻るなどの成果が見られている。
和歌山市
生活環境部環境保全室
TEL 073-435-1070 |
兵庫県
消火用水の不足によって初期の消火活動に支障を来した阪神大震災の教訓から、建設省と兵庫県では水量の少ない阪神諸都市などの河川に淀川水系から導水する「阪神疏水構想」を進めている。大阪府の吹田・豊中市から兵庫県の尼崎、西宮、芦屋を経て神戸に至るまでの全長50dを、直径2−3cのパイプで結び毎秒3−5kの水を送り込む計画。災害時の緊急用水を備えるとともに、普段は水と緑のある水辺空間を形成するもの。阪神諸都市の将来像である「水とみどりの千年都市」を実現するための基幹事業として位置づけられ、早期の着工を目指している。
兵庫県土木部河川課
TEL 3078-341-7711 |
滋賀県
琵琶湖の自然環境の保全と汚濁した水質の回復を図りつつ、その水資源の利用と関係住民の福祉の向上を図ることを基本テーマに、昭和47年から25年間にわたって進められた「琵琶湖総合開発」は、わが国における最大級の水資源開発。全国の総合開発事業の先駆けとして「保全」「治水」「利水」を3本柱に、水資源開発公団をはじめ国・県・市町村による22の事業が実施された。その成果は阪神地域への最大毎秒40kの新規水資源供給、洪水の軽減や社会・経済のポテンシャル高揚、観光レクリエーション利用のための環境整備など。現在は生態系の保全問題などを踏まえ「水質保全」・「水源のかん養」「自然的環境・景観保全」を新たな3本柱として、琵琶湖の新時代に向けた施策が検討されている。
滋賀県
琵琶湖環境部水政課
TEL 3077-524-1121(代) |